JOURNAL
INTERVIEW
AS IT IS にまつわる方へのインタビュー
「 東京狛江市・レモンノキ 」
夏だけ登場、レモンノキのアイス。 AS IT ISで味わう旬の味。
- INTERVIEW
- 2024.05.29
東京都狛江市にあるレモン菓子専門店、レモンノキ。開店前から行列ができるほど人気のレモンケーキは絶品で、遠方から買いに来られるお客様も多いのだとか。 夏季のみ店内で提供しているアイス「レモンノキのアイス」は、 AS IT ISのSUGATAのスプーンで食べることができる。店主でパティシエである塩澤さんにAS IT ISとの出会いを伺った。
国産レモンの味わいがそのまま詰まったレモンケーキ。
ーー「レモンノキ」は、レモン菓子専門なんですね。
そうなんです。国産レモンを使ったレモンケーキ、レモンサブレを作っています。レモンの季節は冬なのですが、収穫の時期によって風味が変わるんです。
走りの時期はライムやゆずのような青さと皮の苦みを感じ、盛りの季節は鮮やかな黄色に変化し酸味がキリッと強くなります。名残の季節には酸味が柔らかく、甘さや香りが感じられるように。
自然の味の変化をそのまま使うのが良いと思い、酸味を調整することは一切していません。その時の、そのレモンの味を感じられるお菓子作りをしています。
夏だけ味わえるレモンノキのアイス
ーー普段はテイクアウトのみの営業とのことですが、なぜアイスを店内で提供しようと思ったのですか?
夏はレモンの季節ではないんです。新鮮な国産レモンが無い時期に、輸入ものを使ってでもレモンケーキを作る必要もないと思い、その間は近所の方に旬のフルーツとアイスで涼んでもらおうと考えたんです。増粘剤や安定剤を使わずにアイスを作り、桃やマスカットなど、素材そのままの味わいを楽しんでもらえます。
ーーなぜレモン菓子を専門にしたお店にされたのですか?
これまで20年近くパティシエとして働いてきました。自分のお店を作ることを決めた時、どうせやるなら、自分の好きなお菓子を作ろうと思い、大好きなレモンケーキととことん向き合おうと決めました。
作るお菓子はもちろん、店内の雰囲気や使う道具や素材、パッケージデザインも好きなものだけを選びました。他の人の感覚を意識すると、選べなくなってしまうので、「自分の好きなもの」を軸にすれば迷うことなく決められると思ったんです。
AS IT ISとの出会い
ーー好きなものだけを選んだということですが、こんな洗練された世界観を作るのは誰でもできることではないと思います。そんな塩澤さんが『AS IT IS』と出会ったきっかけは何ですか?
お店でアイスを始めようと思った時に、いいなと思うスプーンを集めて使い勝手を試していました。見た目が良くても口離れが悪かったり、サイズが合わなかったり、、、なかなかピンとくるものに出会えずにいた時、instagramで『AS IT IS・SUGATA』を見つけたんです。伊勢丹に売っているのを知り、すぐに買いに行きました。
家に帰り、まずは何も乗せずに口にくわえてみました(笑)。口に入れた瞬間、ピタッとはまり、これだ!と。スプーンの皿のサイズが程よく、口を大きく開けなくても良いし、 口離れも良く、スプーンの存在を忘れるほど。 実際にアイスを食べてみてもちょうど良く、SUGATAに決めました。
すべてがちょうど良いバランス
ーーそうだったんですね。AS IT ISのスプーンは開発時に、男性と女性の口の幅をノギスで測ったり、沢山のスプーンを用意して、その感触や口に入る水の量を比べました。そんな研究から生まれた究極のカトラリーなので、それをわかって頂けたことに感動しました。
はい。計算され尽くしたものであることはすぐに感じました。私がこれまで試してきたものは、スプーン皿がちょうど良くても、持ち手が短かく感じ、もうちょっと手に引っ掛かりがあればなと思っていたんです。SUGATAは、口のサイズにちょうどよく、持ち手も長めで程よい重さを感じ、計算されたものなんだろうな、ということが肌で感じられました。
自然との調和と機能美。
ーー花や葉っぱなど自然の造形物を見ると、形にはすべて意味があり究極の機能美を感じますよね。SUGATAは、「削ぎ落とし、あらわれたすがた」がコンセプトで、”カトラリーをデザインする”という概念ではなく、機能美を研ぎ澄まし、口に馴染み、手に馴染み、自然と人や生活に溶け込むものとして作られたカトラリーなんです。
そうなんですね。私もお菓子作りでは材料を削ぎ落として削ぎ落として作っているので、通じるものを感じます。移りゆくレモンの味わいをそのまま使ったり、レモンのない時期にケーキは作らないなど、無理をせず、自然の流れにそって作るのも良いのだろうと感じていました。
AS IT ISのスプーンを使った時に、そんな作り手側の思いを感じ取り、私自身も思いの伝わるようなお菓子作りをしていきたいなと思いました。